レビューになりきれない映画評。でも、独自路線でまったりと語ります。  
 
 
 
 

【アメリ】の前で理性という名のサイレンは沈黙せざるを得ない。

『アメリ』(2001)

原題は、Le Fabuleux Destin d'Amelie Poulain(アメリ・ブーランの素晴らしき運命)

やっぱり邦題が悪いとしか思えないんですけど・・・。センスがなくて、「アメリ」としか命名しようがなかったのは、分かる気がしますが。

アメリアメリ
(2002/08/02)
オドレイ・トトゥ

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紛れもなくフランス映画であり、フランス映画らしくない本作。

確か公開当時は日本ではミニシアターだったと記憶しています。確かに万人受けする作品ではないと思いまが、私は好きです。

どうして好きなのか、という理由を説明するのはとても難しいのですが、一言で言えばたぶん「憧れ」なのだと思う。

冷静に見ればアメリの行動は突飛で時に犯罪すれすれです。周りの人物も、とてもまともとは思えない。それでもこの映画に嫌みがないのは、映像や演出が優れているから。それ以上に、これを観た誰もが「誰かのどこかに少しだけ思い当たる節がある」という行動や発想を、それぞれのキャラクターに凝集してしまっているからでしょう。

その「少しだけ(ほんとに少しだけですけど)思い当たる節」を行動に移して、現実にしてしまっていることに、少し憧れるのです。たとえば、「運河で石投げをしたって、絶対にあんなに飛ばない…(でも飛んだらいいな、と)」、そんなある意味でどうしようもなく些細でくだらないことを、一人のキャラクターがやり遂げてしまっている。「あり得ないんだけど…」と警鐘を鳴らす理性のサイレンは、この作品の前に沈黙してしまう。

そして、こういうことを大真面目に映画にできてしまうフランスの懐の深さに、憧れる。同じものを日本で作っても面白くなるとは思えず、作りようもない。ユーモアの感覚が、圧倒的に”大人”で複雑なのです。そういった文化に、憧れる。

中島哲也監督の『下妻物語』(04年)、『嫌われ松子の一生』(06年)など、よく似た路線なのかと思いますが、「広がり」という点では、申し訳ないけれど足元にも及ばない。私はこの2作は本当に大好きですが、フランスで公開しても通用しないし、アメリカならなおさらでしょう。深く日本的背景に根ざした作品ですから…。それが悪いことだとは絶対に言いません。むしろ、それ(文化的背景)を超えて、受け入れられる『アメリ』を作り出す「フランス的背景」に、心から敬意を表したい。


こちらもほんとにお勧め!

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(2004/11/26)
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えっと、白状しますと下妻市はご近所です。下妻ジャスコ? もちろん行ったことありますとも!! 地元では「シモジャス」と呼ばれております。


中谷美紀と言えば『ケイゾク』でしたが、松子で超えましたよ!!

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中島監督が、原作のない作品を一から作り上げるとき、もしかしたら日本人が作り出す「アメリ的世界」が広がっているかもしれない、という気がしてきました。




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Genre : 映画  Theme : フランス映画
 
 
 
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Author:わさきち
にゃんこの舟盛りの映画・アニメレビューを独立させてみました。ほぼ連動してますが、こちらのが若干マニアックでクドイ(苦笑)かも・・・。

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