レビューになりきれない映画評。でも、独自路線でまったりと語ります。  
 
 
 
 

【かもめ食堂】

かもめ食堂(2006)

荻上直子監督の作品です。
『かもめ食堂』、確かに周りでは評判が良いのですが、『バーバー吉野』(2003)を観ておりましたので、どうなんだろう?? と少し不安でした。
”面白いけどとりとめなさすぎる”『バーバー吉野』は、正直って好みではありません。評価する方がいるのも想像はつくのですが、私にはダメです。同じように、『かもめ食堂』は、評価の分かれる作品だと思います。

かもめ食堂かもめ食堂
(2006/09/27)
小林聡美、片桐はいり 他

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荻原監督の傾向が、私は決して嫌いではないのだ、ということが『かもめ食堂』を観てわかりました。この作品の、すっと流れていくような自然な感じは、絵で言うならば淡い水彩のパステル画。ほんのりと優しさが漂っています。

もちろん、主演(?)3人の演技力があってこそ。これを芝居ができない人がやったら、たぶん5分と観ていられないと思います。

それにしても、もたいまさこさんの声がとっても素敵なので、びっくりしました。なんとなく意地悪な役や、草臥れた役をやっているイメージが強いので(ごめんなさい!)、あんなに包容力のある深い声の持ち主とは知りませんでした。ナレーションなんかどうでしょう? すごくいいと思うのですが。
(それに、あんな極彩色の鳥の絵の服を着こなせるのは、フィンランド人か、もたいまさこくらいしかいないでしょう:笑)

さて、『かもめ食堂』です。
淡いパステルの風景画は、あんまり近寄ってみると何が描かれているのかよく分かりません。ですが、うんとひいて見ればちゃんと事象を切り取ったものに見えるはず。『かもめ食堂』もそんな作品です。

「なんでフィンランドなの?」「なんでおにぎりなの?」と考えてはいけない。そうしてみて”感じるものがあるかどうか”が、この作品の好き嫌いの分かれ目です。

油絵が好きな方もいるでしょうし、抽象画が好きな方もいるでしょう。もしかしたら、絵事態に興味のない方もいるかもしれない。この作品の「良い悪い」は、所詮そういう「好み」の問題でしかなく、少なくとも絵としてみるならば誰もが評価せざるをえない、そんな作品です。

私自身はとても気に入りました。
私は絵はアブラ派ですが(笑)、「たまにはこんな絵もいいんじゃない?」「なかなかいい構図じゃないの」と言ってみたくなることも、あるのです。
あ、そんなに大それた口が利けるほど、芸術はわからないのですが。

どことなく雰囲気が、フランス映画っぽいので、仏映画をお好みの方には間違いなくお勧めできます。


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Author:わさきち
にゃんこの舟盛りの映画・アニメレビューを独立させてみました。ほぼ連動してますが、こちらのが若干マニアックでクドイ(苦笑)かも・・・。

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貶すところしかないようは作品は取り上げません。

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