レビューになりきれない映画評。でも、独自路線でまったりと語ります。  
 
 
 
 

クスリ、としつつ、とにかく感嘆! 『運命じゃない人』

低予算映画万歳!

運命じゃない人運命じゃない人
(2006/01/27)
中村靖日

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現在でも公開中の映画「アフター・スクール」の監督、内田けんじさんのほぼ処女作、「運命じゃない人」をようやく見ました。

ある意味、期待していた通りの作品です。満足度大。映画好きにはぜひ見ていただきたい作品です。

映画でしかなしえない表現方法があるとしたら、こういう作品を言うのでしょう。
『アモーレス・ペロス』や『バベル』で知られるアレハンドロ・ゴンサレス監督もこういった手法を使っていますが内田監督の「細やかさ」のほうがはるかに上、だと思います。

さて、「運命じゃない人」ですが、シンプルに言えば「3つの物語」(5つと言えなくもないけど、3つでしょう)が交差する映画です。撮影はたぶん1週間もかからず、だけれども編集に膨大な時間がかかったのではないかと想像します。特撮もなく、特別なセットもなく、とにかく低予算。そして、とにかく細やか。途中から話の流れは見えてくるのですが、「まだそういう展開があったか!」と何度も驚かされる。

本を書いた人、カメラをまわした人、など「スタッフ」が素晴らしい。もちろん演技者は重要なのですが(ある意味死角なしで撮られているわけですから演技は難しいでしょう)、それをひとつの作品に仕上げる監督やスタッフの熱意を感じます。こういうのが、映画の醍醐味ですね。役者が誰かで視聴率云々というテレビや、”スター”に依存するハリウッド映画にうんざり、な方にはぜひこういう志向を応援していただきたいものです。

それでも映画としてはまだ未熟。
マニアックさをくすぐる作品であるのは確かだけれど、もう一つ次の段階がある、と思います。たとえば、自分の描きたいもの、描きたい世界、描きたい価値観、というものは伝わってこない。ある意味「実験的作品」で、「映画手法としては成功した。次回作では、もっと踏み込まなければいけないよ」という作品だという気がします。

だから次作の『アフタースクール』を観るのが、とっても楽しみです。
うん、本当に楽しみ!

Genre : 映画  Theme : DVDで見た映画
 
 
 
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にゃんこの舟盛りの映画・アニメレビューを独立させてみました。ほぼ連動してますが、こちらのが若干マニアックでクドイ(苦笑)かも・・・。

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貶すところしかないようは作品は取り上げません。

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