レビューになりきれない映画評。でも、独自路線でまったりと語ります。
あらゆる意味で巧い映画【Ray/レイ】
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Ray/レイ
2009年の映画始めはレイ・チャールズの伝記的映画「Ray/レイ」。
普段映画を見るときには、役者さんはまったく気にせずに見ます。なので、時々「偶然」に驚くことがある。先日見たばかりの「奇跡のシンフォニー」に出ていたテレンス・ハワードが、ここにも出ていました。私にはどうもこういう偶然が多くって、連続して見る作品に同じ役者が出ている、ということは多いのです。けしてメジャーどころばかりを見ているわけではないので、なんだか不思議なのですが…。
さて、本題なのですが、本作はアカデミー賞の主演男優賞、ゴールデン・グローブの主演男優賞を受賞。主演のジェレミー・フォックスにはまるでレイ・チャールズが乗りうつったかのような演技っぷり。録音も素晴らしく、アカデミーやグラミーも取っています。
ここ何年かのアカデミーの主演男優賞や主演女優賞をみると、伝記的映画の主演を演じた人が何人かいるようです。例えば、本作のジェイミー・フォックスもそうだし、エディット・ピアフを演じたマリオン・コティヤール、カポーティを演じたフィリップ・シーモア・ホフマン。この3人、本当に本人が乗りうつったかのような演技ぶりなので、受賞も納得なのですが、同時に「これは演技が評価されたのか?」と思う方もいるようです。つまり、それは「物真似」ではないのか…。
このあたりは、私は専門家でもないし批評家でもないのでなんとも言えないのですが、一つだけいえることはたとえ「物真似」であっても、映画としての脚本や演出がダメであれば、絶対に主演賞をもらえるものではない、ということです。
本作の素晴らしさは、徹底的にリアルでありながら、映画としての演出を忘れてはいない、ということでしょう。レイ・チャールズの成功の裏にある幼少期のトラウマ、現実から逃げるためのドラッグといった美しくはない現実を、しっかりと描いている。描いているだけでなく、その描き方が、なかなかに巧い。ドラッグの描写については、これはもう有名な話ですし、描かなければ芯のない作品になったことでしょう。ただ、このために日本ではPG12にレイティングされてしまったのは、少し残念です。どういう意図にせよ、レイティングされたということがついてまわってしまうから。そもそも12歳以下の子供が見る映画ではないだろう、とも思うのですが…。
私自身は特にレイ・チャールズに思い入れも深くはないのですが、やっぱり音楽は素晴らしい! とそう思える作品でした。そして何よりも妻やら母やらは偉大なんだなぁ…と、そんなことも感じました。
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Author:わさきち
にゃんこの舟盛りの映画・アニメレビューを独立させてみました。ほぼ連動してますが、こちらのが若干マニアックでクドイ(苦笑)かも・・・。
ネタばれは書きません。
何事もポジティブにとらえたい性質なので、批評は前向きです。
貶すところしかないようは作品は取り上げません。
こんなスタンスです。
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