レビューになりきれない映画評。でも、独自路線でまったりと語ります。  
 
 
 
 
 
 

Ads by Google

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  --:-- | スポンサー広告 | Top
 
 
 
 

私は支持!【崖の上のポニョ】

崖の上のポニョ [DVD]崖の上のポニョ [DVD]
(2009/07/03)
不明

商品詳細を見る



賛否両論いろいろとある映画だと承知していますが、私は結構好きですね。
批判の論点というのは、大きく3つに分かれるかな、という気がします。あくまでもざっとレビューサイトを見た感じですが。一つ目がストーリー展開の問題。ほとんど論理性やら整合性やら根拠やらがないままトントンと進んでいく(から、ついていけない、分からない、つまらない、感情移入できない、など)。二つ目、声優が素人。日本には素晴らしい声優がたくさんいるのに、どうしてプロの声優を起用しないのか(宮崎駿の声優嫌いは有名だとか、所ジョージの声を聞くと所ジョージにしか思えない、とか)。最後に、映画としての主張がない(いったい何を言いたいのかわからない)。画のクオリティが高いことは誰もが認めるようです。

ポイントは導入部でどこまで頭を空っぽにできるか、ってところでしょうか。長いプロローグが用意されているので、ここで心と頭を空っぽにしてしまう。あとはただ受け入れていくだけです。私は全編本当に「ほんわか」な気持ちで見られました。簡単に言えば子供向けの映画です。それも、下手に「小説」なんて読み始める前の、絵本をめくっている年代の子供たち向け。そういう子供達にはたぶんものすごく面白い映画です。だから、大人目線で「ストーリーが…」なんて言う人は観てはいけない。ストーリー? ものすごくシンプル。これが分からないって人は、5歳からやり直したほうがいい。宮崎アニメを下手に「大人も見られる」「大人向け」と理解している人は、特に幻滅すると思うので、見ないほうがいい、と忠告しておきます。

「子供目線」となると、気になる声優さんの問題もなんだかどうでもいいことに思えてきます。確かに「へたくそだなぁ」と私も思ったのですが、この下手っぷりが「お母さんが子供に読み聞かせる雰囲気」みたいで悪くないではないか、という気持ちになってきました。

随所に宮崎アニメらしい描写もあって、十分に古くからのファンを満足させてくれる作品にも仕上がっています。5歳児を描かせると宮崎さんは天才的です。特にポニョの愛らしいこと。古生代の海の生き物も素晴らしい。「宮崎走り」も健在です。

公開時には「ハム好きのストーカーきんぎょの物語」なんて表現を聞いたのですが、5歳児はストーキングしませんし、きんぎょじゃなくて魔法使いの娘だったし、親から与えられた名前は「ブリュンヒルデ」って立派なものだったし(ワーグナーの「ワルキューレ」の音楽も効果的に使われてました)。悪評の所ジョージさん演じるフジモトは、私はかなり気に入りましたよ。「人間を辞めるのがどんなに大変だったか」の苦労話をぜひ聞かせて欲しいな、と思いました。

批判したい&貶したい人の気持ちは想像できなくはありませんが、私は好きです。
こういう映画なら、ジブリには頑張ってもう一作くらい作って欲しい。子供じゃないけれど、こういう映画を普通に楽しめる自分は、「けっこう余裕あるな」と思えるし、嫌な感じではないから。感覚的には私が大好きな初期ジブリ作品の感じに近く、また新しい一歩を踏み出した作品、と捉えています。

(この作品に思想がないという意味ではありませんが、)あえて当たり前のことを言うと、主張や思想を盛り込むだけが映画ではありません。で宮崎駿さんが描きたかったのは、ごくごく普通のことでしかないのに、理解できないという人を私は理解できません。思想以上に、もっと感覚的なものがあるのです。感性は理屈を超えるものだし、それを作品に凝縮できる宮崎駿という人は、やはりすごいと思う。「もののけ姫」以降、思想が前面に出すぎているのに辟易していたので、いろんな意味で原点に回帰したこの作品が、末永くちびっこたちに愛されることを願ってやみません。
 
 
 
 

古きよき映画のオマージュ【マジック・アワー】

ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]
(2008/12/03)
佐藤浩市妻夫木聡

商品詳細を見る


2008年の三谷幸喜、監督・脚本作品。
TVCMや予告編などを見ると大変面白そうなコメディだったので、専門チャンネルでやっていた際に視聴。

三谷幸喜という方は、現代日本でも才能ある脚本家であると思う。私は舞台はあまり見ないので詳しくないのですが、舞台作品が非常に評判がよく、公演のチケットを取りにくい方だと聞きます。次に知っているのがテレビの脚本。私はテレビドラマも数多く見るほうではないので見たことがあるのは「古畑任三郎」「新撰組」など。三谷監督の映画は、作品名くらいは知っているけれど未見。つまり、私にとっては「お顔を知っている割りに作品自体は知らない」、という方です。邦画自体もあまり観ないということもありますし、そもそも作品を観ていないのになんなのですが、三谷幸喜という方は映画の人ではない、という気がしています。とても感覚的な言い方しか現在はできないのですが、舞台脚本家という雰囲気がします。

さて、「ザ・マジックアワー」です。
これは、面白いんですが長い。
最初と最後であわせて40分ぐらいは削れますね。冒頭の佐藤公市さんが、「守加護(すかご)」の町にやってくるまでと、終盤の佐藤さんの台詞「ひょっとしてこれ、映画じゃねぇな?」以降、「親切に」作りすぎ。古い映画をよく知らない方にもある程度理解できるように、という配慮なのでしょうが、果たして理解させる必要があるのか?

全編笑いもふんだんに盛り込まれていますが、どれもスポット的で作品全体をつらぬくものがない。ストーリーだけは整合しているけれども、最後に大きくオチることがない。笑わせたいと思うあまりか、憧れの映画作品のパクリをなるべくたくさん詰め込みたいと思うあまりか、非常に冗長になってしまっている。「あえて削る」勇気を持てば、コメディとして、あるいは名監督達へのオマージュとして、非常に良い作品になったのに、と思います。

三谷幸喜さんは、ビリー・ワイルダー監督が大好きだということなのですが、この作品を観ると、本当に「好き」なのであって、影響を受けたわけではない、と感じます。「映画の手法」をもう少し模倣しても良いんじゃないかというほどに。

佐藤公市さんは初のコメディ挑戦ということですが、臭いくてクドイ演技がなかなか面白かった。
俳優人はムダに豪華。特に脇を固める方々。これも三谷さんの実績と信用あってのキャスティングでしょうから、三谷監督は日本映画において重要な人物なのかもしれません。

ですが、この作品はどこか映画としては昇華しきれていない、と感じます。面白いだけに残念。むしろ2幕モノの舞台なんかで脚本のよさが生きると思いますね。
 
 
 
 

【幸せの1ページ】

幸せの1ページ [DVD]幸せの1ページ [DVD]
(2009/02/13)
ジョディ・フォスターアビゲイル・ブレスリン

商品詳細を見る


ジョディ・フォスターがコメディに挑戦、ということぐらいしか中身を知らずに見たのですが、なかなか楽しかった。何しろあのジョディが見事なコメディエンヌっぷりを発揮、というだけでも十分に楽しめる。映画の作りは子供向けながらも、大人だって気楽に楽しめる内容と思うのですが、レビューサイトなどを見ると非常に評価が低くて驚きました。評価を高くつける要素もない代わりに、低くつける要素もない、と私は思うのですが…。

どうも、邦題「幸せの1ページ」に問題があり、かつテレビなどで流されたらしい「予告編」が酷いよう。ということで、映画サイトで予告編を見てみたのですが、確かに予告を見て映画に興味を持った方は、納得がいかないかもしれない、むしろ、私だったらあの予告編を観ていたら絶対に本編は見ない、という類のものでした。

原題は「Nim's Island」。原作は「秘密の島のニム」(原作の英語タイトルもNim's Island)という児童文学だそうです。さもありなん。私が子供のころに見た「ふしぎな島のフローネ」とちょっと似通っているのにクスリ。主人公は冒険作家のアレクサンドラでは断じてなくて、ニムなのです。とってつけたような「幸せの1ページ」という邦題もどうだろう? 無理がありすぎる。普通に「秘密の島のニム」というタイトルで発表すれば良かったものを、ジョディが出ているから日本人のファンを納得させられる、と思ったのでしょうかね…残念な感じです。

ようするに、これは少女ニムの冒険譚なのです。そこに「極度なひきこもり」の冒険小説作家アレックスのストーリーをリンクさせようとしたのですが、思ったほどに効果的に融合しなかった、というところでしょう。この手の作品は難しいと思います。惜しいところまでいってると思いますが、ラストが「幸せの1ページ」では観客は納得しないのも良く分かる。むしろ、ラストなんておまけでしかない、と私は思ったものですが、それをメインテーマのように見せてしまったのがまたこの作品の悲劇。

ジェラルド・バトラーの役回りも良かったと思う。ジョディのコメディエンヌっぷりもよかった。主演のニムも可愛らしく頑張った。最後はそれをつなげる演出家の力量が及ばなかった。なんというか、製作をなんとか放送に間に合わせるための「やっつけ的なアニメ作品」なノリになってしまったのは、原作者のせいでも、出演者のせいでもなく、ひとえに監督と演出・脚本家の責任です。

とはいえ、子供さんの視聴には十分に耐えうる作品ですから、夏休みに団欒にお勧めしたいと思います。
 
 
 
 

【レディ・キラーズ】

レディ・キラーズ [DVD]レディ・キラーズ [DVD]
(2006/01/25)
トム・ハンクスイルマ・P・ホール

商品詳細を見る



コーエン兄弟作品、というのはそれ自体に既に色というかイメージがつきまとっているように思われます。私自身はこだわりなくなんでも観てしまうほうなのです。ですから、かえってマニアックに人気の高い監督が苦手だったりする、という微妙な感じでいます。コーエン兄弟は現代を代表する監督・映画人には違いないので、ちゃんと観ておきたいという気持ちはあるのですが、なかなか観るきっかけがなかった。


本作は1955年のイギリス映画の名作「マダムと泥棒」のリメイクだとか。
コーエン兄弟が好んだ映画を、舞台をアメリカに置き換え、コーエン兄弟流に味付けし直した、といったこところでしょうか。原作を未見なので、ちょっと観てみたい気がします(リメイク映画というのは否定的なたちなのですが、リメイク後がこのできならば、オリジナルはさぞ素晴らしい映画だっただろう、と想像できる作品です)。

トム・ハンクスも本領発揮といった感じで、非常に面白かった。個人的にはトム・ハンクスはシリアスな役柄より、こういうコメディのほうが断然あっていると思う。もちろん、安定した演技力があるので、どんな役もこなしてしまう方ではありますが。ともかく、自称「教授」を見事に怪演。これだけでも観る価値の在る映画です。

ストーリー全般、小気味良い場面転換の連続で、時折はさまれる教会でのゴスペルがまた楽しい。
なんだかうまく噛み合わないマンソン夫人と「教授」の会話も面白い。終盤に重要な役割を果たすピクルスという猫がまたかわいい。オチは観客すべてが想像できるし、そう落とさなければならない、というところまで厳密に作り上げられている。ブラックなコメディが苦手な方以外は、普通に楽しい映画だと思います。

不思議なことにコーエン兄弟の作品の中ではとても評価が低い。
私には普通に映画として楽しめたのですが、映画の評価とは非常に難しいものだ、と改めて確認できました。
 
 
 
 

映画全盛期のハリウッド映画の傑作【知りすぎていた男】

知りすぎていた男【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]知りすぎていた男【ユニバーサル・セレクション1500円キャンペーン/2009年第5弾:初回生産限定】 [DVD]
(2009/06/05)
ジェームズ・スチュアートバーナード・マイルズ

商品詳細を見る


アルフレッド・ヒッチコック監督の1956年の作品。
ヒッチコック作品では、「めまい」や「鳥」「サイコ」など、なんとかんく「怖い」作品のイメージが私は強かったのでスが、こういう「明るいミステリー」も撮っている方なのですね。本作は1934年の同監督の「暗殺者の家」(こちらは未見です)のリメイク作品です。

一言で言って「良い映画」です。ストーリーテリングのうまさ、音楽的演出のうまさ、観客が疲れない程度の緊張感の持続と終幕の緊迫感、どれも必要かつ十分に作りこまれている。こういう映画を作るのは、もう現在では無理なのでしょうが、製作から50年経が現在も、見ることができるという現代の技術に感謝します。

作品中で重要な役割を果たすドリス・デイの唄う「ケ・セラ・セラ」はあまりに有名です。『風とともに去りぬ』の「明日は明日の風が吹く」と並んで、ある程度の年齢以上の方は好んで使うことのある言葉ではないでしょうか。「ケ・セラ・セラ」は文法的には正しくないスペイン語らしいですが、「なるようになる」の意味。言葉自体も有名ですが、歌もなかなか素晴らしい。

モロッコとイギリスを舞台に、異国情緒感もたっぷり、ある意味「典型的アメリカ人家族」の振る舞いも面白い。ミステリー映画の良さのつまった作品です。

 
 
 
プロフィール
 

Author:わさきち
にゃんこの舟盛りの映画・アニメレビューを独立させてみました。ほぼ連動してますが、こちらのが若干マニアックでクドイ(苦笑)かも・・・。

ネタばれは書きません。
何事もポジティブにとらえたい性質なので、批評は前向きです。
貶すところしかないようは作品は取り上げません。

こんなスタンスです。




にほんブログ村 映画ブログへ

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
FC2カウンター
 
 
 
 
 
 
 
最近のコメント
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブログ内検索
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
QRコード
 
QRコード
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
 
 
 
 
 
By FC2ブログ
 

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ